2021年7月に日本で5ヶ所目に「人類共通の宝として次世代に残していくべき遺産」として、世界自然遺産に登録された「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」。今回は、「徳之島」エリアのご紹介です。
雄大な自然と素朴な雰囲気が同居する里
徳之島は、子宝、そして長寿の島として知られる島です。徳之島子宝空港に降り立ちました。
小さな、可愛らしい空港です
耕地面積は郡島内最大。亜熱帯の照葉樹林が広がり、力強いエネルギーに満ちた豊かな自然を感じることができる場所です。
犬の門蓋 (インノジョウフタ)
阿権300年ガジュマルとサンゴの石垣
ここではあくせく観光名所を回るのではなく、島に流れる空気感を体感する事がなによりの贅沢。徳之島には奄美大島と同じく希少な生き物が生育し、2021年世界自然遺産に登録されました。アマミノクロウサギは、ナイトツアーに参加すると高い確率で見ることができるそうです。
アマミノクロウサギ
闘牛も島の貴重な文化で、約400年前に薩摩藩の支配下に置かれたころから行われていたと言われています。島中が熱気に包まれる闘牛大会は、その珍しさから観光の目的として訪れる人もいるのだとか。タイミングが合うならぜひ見学してみましょう。
かっこいい闘牛が見られるかも
徳之島北部には、サンゴ礁の岩の多い奄美群島では珍しく花崗岩の海岸線が広がる「ムシロ瀬」があります。ムシロを敷き詰めたようにみえることからその名が付けられました。島内でもここでしか見られない他とはちょっと違った景色が楽しめます。
奇岩に囲まれたムシロ瀬
徳之島の美味しいもの紹介
塩から手作りする『ましゅや』では島御飯がいただける(要予約)。特別感たっぷり
さた豆・みそ豆などはいたるところに売ってあり、特産の一つ。お土産としてもおすすめ
いたる場所で目にする“玉子おにぎり”は徳之島のソウルフード。見つけたらぜひゲットしてくださいね。
AMAMI TRAIL PIC UP
喜念(きねん)・面縄(おもなわ)・古里(ふるさと)コース
ウミガメが産卵する白い砂浜や古里集落の小路、海に続く植物のトンネルなど、伊仙の豊かな自然と文化を感じられるコース。サトウキビ畑を横目に歩くと、徳之島で暮らしているような感覚に陥ってしまいそうです。
サンゴ礁の白い砂浜が美しく広がる「喜念浜(きねんはま)」。エメラルドグリーンのサンゴの海には、ウミガメが生息しています。
透き通った海!
古里地区では狭い小路が網の目状に通り、島人感覚で歩くことができます。木々のトンネルの先には美しい浜が広がっています。
ドキドキワクワクしますね
闘牛場『なくさみ館』は自由に見学できます。闘牛が散歩や練習していることもあるので、偶然の出会いに期待してみましょう。
どの席からも闘牛の様子を見渡すことができそう
道中では、かき氷やサタ豆などのお土産を販売する『上木商事』に立ち寄り、名物のかき氷を食べながら歩いてみましょう。
島のパッションフルーツの果肉が入った“パッション”120円、“イチゴ”90円
伊仙(いせん)・阿三(あさん)・阿権(あごん)コース
阿権集落ではサンゴ礁の石垣を組み上げた石垣の上に樹齢300年と言われているガジュマルの巨木がそびえ立っています。
東シナ海に面した島の西部には、塩をつくる場として知られる「ミヤトバル」があります。奇岩が連なっている不思議な空間が広がり異空間に迷い込んだ気分に。
ミヤトバル
奄美大島と同時に世界自然遺産に登録された徳之島。ぜひゆっくりと訪れてみてくださいね。