「フットパス」とは、森林や田園地帯、古い町並みなど地域に昔からある、ありのままの風景を楽しみながら歩くこと。五木村に残る昔ながらの風景を眺めながら、癒しのセラピーロードを歩いてみましょう。
いざ五木村へ! 道の駅に寄り道
『道の駅 子守唄の里 五木』。敷地の横にはお茶を売っている『子守茶屋』や“山うに豆腐”で有名な『五木久領庵』があります
宇城氷川スマートICで降り、山あいをすり抜け、五木村にやってきました。
熊本市内からは約1時間半の道のり。車を降りると、さわやかな風が頬に当たります。
今日は、五木村のちょっぴりマニアックなフットパスコースを歩きにきました。
その前に、道の駅へちょっぴり寄り道をすることに。
お土産がたくさん並びます
店内には、五木村に残る希少な在来柑橘“くねぶ”を使った商品がずらり。ドレッシングやジャム、ゼリーがあり、どれもお土産にぴったりです。
道の駅の隣には、“山うに豆腐”で有名な『五木久領庵』があります。山うに豆腐は豆腐の味噌漬けのことで、まるでうにのような濃厚な味わいで私も大好物!帰りにまた寄ることにします。
さて、車を五木村の北部、宮園地区に走らせました。
五木村の中心地(頭地地区)は何度も来たことがありますが、宮園地区は初めて。フットパスコースがあると知り、せっかくなので来てみたいと思っていました。宮園地区は、頭地地区よりさらにのどかな雰囲気。鳥のさえずりが聞こえます。
さて、これが今回歩く「宮園こやしの道」コースです。
車を『五木村宮園交流館 百千鳥』に停め、すぐ近くにある「宮園の大イチョウ」へ。樹齢500年をほこるイチョウは、宮園地区をずっと見守っている守神のようなもの。高さ35m、根回り14mと県内最大級の大木で、秋になれば金色に染まった美しい姿が見られます。
秋の時期の金色に染まったイチョウの木
大イチョウを後にし、細い坂道を登っていきます。フットパスは自分のペースでゆっくり歩いてOK! のんびりいきましょう。先ほど通過した大イチョウが見えます。やっぱり大きいですね〜。
通称「こやしの道」は、田畑の広がる場所。やぶの中やけもの道など変化に富んだルートがあり、地元の人しか知らない「道なき道」に冒険心をくすぐられます。
道中、たくさんの自然の風景に癒されました。果樹園に、けもの道。カメラ片手に歩くのがおすすめです。春夏秋冬で景色がまったく異なると思うので、訪れた季節の良さを心ゆくまで味わってみてください。
横手公園に着きました
さらに進み、農村風景が残る「横手の棚田」を通過。坂道を降り、横手公園にやってきました。ここにはトイレもあり、休憩にはもってこいです。
公園内には、昔ながらの遊びをする子どもたちの銅像がたくさんありました。写真はテマリで遊ぶ少女。ノスタルジーを感じます。
一息ついたら、清流・川辺川沿いを『百千鳥』方面へ戻ります。車道なので、車には気をつけて。
土手に降りてみました。思わず深呼吸……。川の水は澄んでいて、ゆったりとした時間が流れていました。こんなにゆっくり散策したのは久しぶりです。
『百千鳥』に到着し、約4キロ、約2時間30分の散策が終了。アップダウンもあり、地元の人しか通らないような道にはワクワクしました。川辺川沿いに歩く機会もなかなかないので、気持ちよかった。
この近くには「平野お堂コース」、「栗鶴横手コース」もあるので、時間の余裕があれば合わせて巡ってもいいかもしれません。フットパスコースの地図は情報センターで手に入ります。
帰り道、閉店前に滑り込んで“山うに豆腐”をゲット! 頭地地区には道の駅のほかに温泉や歴史文化資料館もあるので、併わせて五木観光を楽しんでくださいね。