ROUTe

ROUTeのインスタグラム ROUTeTwitter ROUTeのFacebook ROUTeのmailmagazine

2022.04.08

霧島サイクリングで龍馬とお龍の歩いたハネムーンロードを辿る旅へ。

山が大好きなしおりさん&あんなさん。今回は、二人の霧島旅の様子をレポートします!坂本龍馬とその妻・お龍が歩いたとされるハネムーンロードをサイクリング(E-bike)で辿り、霧島の温泉と食べ物、そして山の魅力に触れました。


九州の山が大好きな二人と合流

こんにちは、編集部ナナです。

今回は、Instagramで九州の山の魅力を発信しているしおりさん、あんなさん(愛称はしーちゃん、あんちゃん♪)の春旅にお供しました。

『日当山西郷どん村』で合流し、E-bikeをレンタル!

霧島が大好きな彼女たち。韓国岳や高千穂峰などの霧島連山にもよく通っているそうです。(お二人のプロフィールは後書きをみてくだいね)

今回は、現地を知り尽くす霧島市観光協会さんに、イチオシのコースを教えてもらうことに。おすすめしてもらったのは、坂本龍馬とその妻・お龍が歩いたとされるハネムーンロードです。

 

坂本龍馬とお龍が巡ったハネムーンロードが霧島にあります

慶応2年(1866年)旧暦の3月、坂本龍馬とお龍は、霧島に26日間ほど滞在します。この旅が、「日本初のハネムーン」とも言われているのをご存知でしょうか?

二人が歩いたのは、浜之市港から、天孫降臨神話が残る高千穂峰まで。海抜0mから1575mまでの道のりを、E-bikeを使って旅します。

1日目:隼人港(浜之市)からハネムーンロード、スタート!

E-bikeとは、初心者でも乗りやすいスポーツ自転車電動アシストもついているので坂道も上り下りが楽で、ギアチェンジもできちゃう優れものです。

「日当山西郷どん村」をスタートし、まずはハネムーンロードのスタート地点を目指します。

天降川沿いを海に向かって進むと、桜並木が見えてきました。あまりの綺麗さに、しばし撮影タイム!

ポカポカ春の陽気が心地よい時間

二人は、動きやすいのに可愛いファッション。しーちゃんはスカートのようにも見えるパンツスタイルにおしゃれなアウトドアサングラス、あんちゃんはパフ・スリーブ風のシャツにアウトドアメーカーのサロペットパンツで、桜のロケーションとグッドマッチング!

桜が見頃でした

さて、隼人港(浜之市)へ着きました。龍馬たちも、ここから霧島に入ったとされています。

海から山(高千穂峰)を目指します

これからハネムーンロードを辿っていくのですが、その前に腹ごしらえをすることに。

近くの公園でお弁当タイムです♪

地元で有名な“すもじ”をいただきました。

 

すもじとはちらし寿司のことで、具材には季節の食材をはじめ、さつま揚げなども入っているそう。ですが、今回いただいたのは、すもじをアレンジした“つきあげすもじ”さつま揚げそのものに“すもじ”が包まれていてびっくり。

「山の行動食にもいいね」と二人も気に入った様子です。

すもじをアレンジした“つきあげすもじ”。『日当山西郷どん村』でも売られています

ごはんを食べたら、龍馬ハネムーンロードの出発地点へ。

ハネムーンロードには48の道標があり、道路脇などのふとした場所に立ててあります(お見逃しなく)。こちらは1番目の道標です。

1番目の道標は隼人港近くにあります
看板には地図や概要が載っているので、ぜひ読んでみてくださいね。

ハネムーンロードをスタートし、向かった先は鹿児島神宮! スタートしてすぐ、道脇に「鼻んす」という看板を見つけました。「なんだろう?」と二人が向かうと、そこには用水路が。

「鼻んす」とは「鼻の穴」という意味の方言。

二股に分かれた用水路は、まるで鼻の穴に見えますね。丘に開けられたアーチ型の随道は、二連にすることでくずれるのを防いでおり、正徳元年から6年(1711~1716)年頃に造られたそうです。

江戸時代の土木技術を知ることができる「鼻んす」

ここから鹿児島神宮までは約900m。平坦な道のりなのでペダルは軽く、あっという間に到着しました。

鹿児島神宮は、龍馬とお龍も訪れた場所だそうです。趣のある階段を上り、さっそく参拝。境内は広々としていて、緑に包まれた神聖な雰囲気です。

参拝した後はおみくじを引きました

樹齢800年以上と言われている御神木にご挨拶。幹が大きく、エネルギーに満ちた感じ。パワーをいただきました!

参拝して御神木にご挨拶

サイクリング旅の成功を祈願し、神宮を後にします。ちょっぴり早めですが、本日の宿・ホテル京セラへ。

実は、夜にもまだお楽しみがあるので……チェックインし、まずは一休みすることに。

 

ホテル京セラは楕円形をしていて、スタイリッシュで個性的な佇まい。建築家・黒川紀章さんによって設計されているそうです。「丸い空間に感動!」「チャペルが可愛い」と二人もテンションが上がった、大アトリウムが特徴的です。

特別な旅気分を演出する大アトリウム。中央にはチャペルがありました

客室からは霧島連山や桜島などを望み、広々としたスパもあります。温泉に入って、しばしゆっくりくつろぎました。

晴れていたら霧島連山を一望できるお部屋でした

19時、あたりがすっかり暗くなったら、ロビーに集合! 霧島市国分にある「トラットリアシン」に向かいました。

可愛らしい外観。内観も素敵でした

ここでいただくのは、地元・霧島産の食材をたっぷり使ったコース料理。ワインは、料理に合わせてチョイスしてくださいました。

お酒を楽しみながら、味と香りをじっくり味わいます

霧島サーモンをはじめとする、ガストロノミーブランド「ゲンセン霧島」の食材を使った料理の数々。次から次に料理が運ばれ、その度に「美味しそう!」と歓喜の声が上がります。

器も盛り付けも素敵なコース料理に脱帽でした

前菜にパスタ、リゾット、そしてメイン料理。上品に少量ずつ運ばれてきますが、デザートが出るころには身も心も満たされ、胸いっぱいに。みんなで余韻に浸り、お茶を飲んでいると……

なんとデザートとは別に「お菓子」が出てきました!それは、とてもキュートな森のクマさん♪

最後にこんなサプライズがあるなんて。幸せな気分をじっくりと噛み締め、霧島初日の夜を締めくくりました

左がデザート、右がティータイムに出てきた「お菓子」

2日目:霧島の文化と食に触れる1日

翌日起きるとあいにくの雨。E-bikeはお預けですが、せっかくなので、雨が降ってもできる体験に出かけることにしました。

向かった先は、「美の匠 ガラス工房 弟子丸」さん。

 

ここでは、透明度の高いクリスタルガラスに、繊細なカットを施した薩摩切子の作品が販売され、体験でペンダント、リング、バングルなどを作ることができます。

二人はペンダントを作ることに。熟練の切子師から手ほどきを受け、早速作業開始!

 

薩摩切子は幕末の激動の時代に一度失われてしまった技。美しい伝統を、現代の切子師が繋いでいます

慎重に、慎重に……「難しい〜!」と言いながらも、二人とも無事、綺麗に仕上がりました。「ガラスのカットの浅いところと深いところで色の出方が違うのでとても綺麗!」としーちゃん。

試行錯誤の末、完成! 上手に仕上がりました

没頭して作業していたら、すっかりお昼の時間に!「地鶏の里 永楽荘」へ向かいました。

ここは、霧島市・隼人の市街地から少し離れた山あいの温泉宿。食事処を併設し、新鮮な薩摩地鶏を味わうことができます。

歯ごたえはあるのにとても柔らかい薩摩地鶏

敷地内には庭園もあり、桜が咲いていました。地鶏の定食はボリューム満点でお腹いっぱい! しばしくつろいだら、次の目的地へ出発です。

 

向かった先は、「ヘンタ製茶」さん。

ここは霧島山麓の標高200〜300mのところにあり、山林に囲まれた茶畑は、無農薬または有機栽培で育てられています。

ヘンタ製茶さんのお茶は、国内のみならず海外でも人気特に抹茶はいろんな国に卸していて、需要も高いそうです。

 

玉露、煎茶、抹茶を飲み比べしました

社長に案内され、茶畑の見学へ。広々とした茶畑にはさまざまな品種が栽培されています

青々とした茶畑にて。「品種によって葉っぱの色が違うのが面白いですね」とあんちゃん

そしてなんと、この茶畑の中に、この春テラスが完成! ここでお茶を飲みながらくつろげるようにと、整備されてらっしゃいました。茶畑の中で美味しいお茶を飲めるなんて最高ですね。

テラスは完成目前!

さて、霧島温泉郷の拠点である「霧島温泉市場」へ移動しました。

ここの広場には『蒸しもの販売所』があり、温泉の蒸気で蒸し上げる卵や野菜などが売られています。

卵を食べてパワーチャージし、雨が上がったので、宿までE-bikeで向かいます!

 

温泉の蒸気で蒸し上げた卵は熱々で美味しい

この日の宿、「霧島ホテル」に到着しました。美しい自然をたたえた硫黄谷にあり、庭には散策路「百年杉の森」があります。チェックインしたら、畳のある洋室“たたみツイン”でゆっくりくつろぎました。

坂本龍馬も新婚旅行で訪れた「硫黄谷温泉」。館内には龍馬にまつわる資料が展示されています

夕ご飯は、旬の食材を使った郷土会席料理。鹿児島県産黒毛和牛ステーキは、トロリと口の中でとろけて絶品!

鹿児島県さんの食材がたっぷりと使われた会席料理

ここの魅力はなんと言っても、硫黄谷庭園大浴場! 4種類の泉質を楽しむことができます。

男湯、女湯のほかにフリーゾーンがあり、奥行き25mという圧巻の広さ! 基本的には混浴ですが、女性専用の時間も設けられています。

大浴槽の底は、中央付近に向かってなだらかに深くなっています。立ったまま肩まで浸かれる温泉というのも珍しいですね。

予想を上回るほど広い大浴槽

3日目:旅の締めくくりは高千穂峰登山

いよいよ3日目は、龍馬ハネムーンロードのゴールを目指します。霧島ホテルを出発し、E-bikeで高千穂河原へ。

約12kmの道のりは勾配もあり、けっこうきつい! しかし二人はスイスイと登っていきます。

 

湯煙立ち込める硫黄谷を出発し、高千穂河原に向かって登ります

そして坂道を登っていくと、ついに48番の道標へ辿り着きました。ここが龍馬ハネムーンロードのゴールです!

 

48番の道標!ゴールです♪

とりあえず、やったね♪ しかし、二人の旅はここで終わるはずがありません^^

このまま高千穂峰へ向かい、玄関口である高千穂河原へ到着しました。

高千穂河原にて。登山前のパワーチャージ!

登山靴に履き替え、お弁当をザックに詰め、いよいよ登山開始。この日二人はたまたまお揃いのカーティガンだったそうで、かわいいリンクコーデでした♪

最初のザレ場を抜け、稜線に出ました。「気持ちいい〜!」と、写真を撮りながら進む二人。

 

前日とは一転、スコーンと晴れた青空が広がりました

火口を見下ろしながら、馬の背と呼ばれる火口縁を進みます。馬の背は幅が狭いので、細心の注意を。

馬の背から脊門丘(鞍部)に降りていくと、高千穂峰山頂へ続く登山道へ足を進めます。

山頂へ到着!

山頂には天孫降臨伝説の「天の逆鉾」があります

山頂脇でお弁当タイムにしました。持参したのは、霧島温泉街にある「焼肉厨房 わきもと」のお弁当と、昨日お邪魔した「ヘンタ製茶」のお茶♪

 

「焼肉厨房 わきもと」さんのお弁当はお肉たっぷり

写真を撮りながら、ゆっくり下山しました。その足で、「霧島神宮」へ。無事、旅が楽しく終えられたことに感謝です。

桜が満開だった霧島神宮。こちらでも写真タイム♪

海から山を繋ぎ、霧島を満喫した3日間

日当山西郷どん村に戻ってきました。二人の旅はここで無事終了です^^

スタートの隼人港から、ゴールの48番の最後の道標を走破し、龍馬とお龍が旅したハネムーンロードを、美味しい食を楽しみながら満喫。さらに高千穂峰に登頂し、海から山を繋いだ旅となりました。

 

今回の旅をナビゲートしてくれた霧島市観光協会。二人が辿ったルートのスペシャルなツアーを2組限定で企画中です。詳細はリンクからご覧くださいね。↓

【結婚3年以内ご夫妻限定】龍馬ハネムーンロードを辿る1泊2日e-Bikeサイクリングツアー

※婚姻届を令和元年(2019年)5月21日~令和4年(2022年)5月20日までに届け出された(される)、ご夫妻そろっての参加が参加条件となります。

※募集期間:令和4年3月24日(木)~5月6日(金)締切 ※先着順(定員になり次第締切)

※旅行日程:令和4年5月21日(土)~5月22日(日)1泊2日

 

(あとがき)シーカヤック体験&二人のプロフィール

 

実は、初日のハネムーンロードをスタートする直前に、国分キャンプ海水浴場からシーカヤックの体験をしていた二人。

山が大好きな二人が霧島の海の魅力にも触れ、ますます霧島が好きになったそうです。

 

しおりさん (Instagram: yama_shiori_

長崎県出身。霧島連山、くじゅう連山、大崩山など九州の山を楽しみながら、全国の山にも登り、Instagramでその情報発信を行なっている。夕日や朝日を求め、ナイトハイクスタイルでの登山が好き。

 

あんなさん (Instagram: andango  )

福岡県出身。韓国岳から眺める朝日と夕日が好きで、霧島連山にはよく訪れいるそう。阿蘇の一ノ峰、二ノ峰の雰囲気も好きだとか。Instagramで、九州や全国の山の写真を多数発信中。

 

カヤック体験をレクチャーしてくれたのはwind&wavesの阿部さん。ありがとうございました!