こんにちは。温泉ソムリエの今村です。今回は、ROUTe編集部の皆さんと熊本県南小国へ。目的地のキャンプ場は、もちろん温泉付きです! 外遊びで疲れた体を優しく温めてくれる温泉は、キャンプに欠かせませんから。それでは、行ってみましょう。
待ち合わせは「きよらカアサ」。何食べる?で大盛り上がり
ミルクロードを抜け、都会の喧騒もすっかり忘れてドライブをしていると、南小国町の玄関口にある物産館「きよらカアサ」に到着。コチラで、ROUTe編集部のサカタツさん・史さんと合流します。
「きよらカアサ」にある「南小国町観光協会」では、事前に予約をしておくと、キャンプグッズのレンタルを行っているのをご存知ですか? 私たちもせっかくなので「映え」そうなテントやチェア、テーブルなど数点をレンタルすることに。どんなサイトになるかな。ワクワク。何をレンタルしたか…は後ほど。レンタルのついでに、黒川温泉の営業情報もゲットしましたよ。
やった、日帰り入浴やってます! 帰りに湯巡りして帰ります
「きよらカアサ」は南小国をはじめとした阿蘇の美味しいものが揃う、食のアンテナショップ。生産者さんから届く新鮮野菜、豆腐やこんにゃく、ソーセージなどの加工品、お酒も並ぶため、今回は、こちらで夕食・朝食の食材を調達することに。
地元の生産者さんたちの顔が見える食材たち
商品を眺めながらメニューを決めるって、ライブ感があって楽しい! ハム・ソーセージや新鮮な野菜をそのまま焼いてもよし、いろいろ入れて鍋にするのもよし……、お腹ペコペコな一行は、あれもこれもと手にとってしまい、メニューがなかなか決まりません。
あれをこうして、どうして…。頭の中でシミュレーションする史さん
南小国にきたら「どぶろく」でしょう!生しぼりもある!…本気で悩む私
惣菜や弁当、パンもあり、なんと生ケーキまで並んでいました。これなら、お子さん連れでも安心ですね。写真の「究極のめろんぱん」はお土産に購入しました。
この究極というネーミング。買いたくなりますよね
オシャレで手軽なキャンプ飯が揃っています。小国杉のウッドトレーもありましたよ。
メスティンにそのまま入れて完成する炊き込みご飯
購入した食材はコチラ。さあ、メニューは何でしょう?
地元の美味しい食材でキャンプ飯♪ 楽しみすぎます
絶景キャンプ場に到着、まずは設営をがんばる!
到着したのは「蔵迫温泉さくら オートキャンプ場」。満願寺温泉・小田温泉を抜けた先にポツンとあるキャンプ場です。名前通り、桜の名所。サイトにソメイヨシノが植えられています。
4月上旬から中旬が見頃で、咲いた様子は、ジャンッ!!!キャンプしながら花見ができるなんて驚き! お花見シーズンは、予約が取れないほど人気なので、お早めに。
写真は「阿蘇サイト」の様子です
レンタルしたのは、憧れの「テンマクデザイン」サーカスTC! 人気テントなので、購入を検討している人も多いはず。今回のようにレンタルでお試しキャンプをしてみて、気に入ったら購入!というのもいいですね。慣れれば1人でも設営できるテントなので、3人で楽勝のはずが、説明書を読まない私たちは、てんやわんや。これも良い思い出です(笑)。
周りをペグダウンして、ポールを立てて、ロープを固定するだけ
同じく、レンタルした「スノーピーク」のテーブルとチェア、グリルをセッティングして記念撮影。おお!オシャレ!そして、映えます! 座り心地も良くて、やっぱり良いですね〜。
テント3,000円、チェア1脚500円、ウェーバー(小)2,000円
更に、ランタンやバッテリー、コットなどもレンタルして来ました。
ポータブル充電器、LEDランタン
コットはヘリノックス!やっぱり軽い
他にも、タープやカトラリーセット、ガスバーナもレンタル可能ということなので、重そうなものはレンタル!と割り切ってお手軽キャンプを楽しむのもおすすめ。キャンプを楽しむスタイルは、千差万別。全く同じものがないのも人気の理由でしょう。
レッツ、クッキング! ほぼ切るだけのお手軽メニューがズラリ
もう、空腹の限界! 料理担当の史さんをリーダーに、夕食作りをスタートします。開放感のある場所で料理をするのは、とっても楽しい! さて、今夜のメニューは?
テーブルの高さが調理するのにピッタリ
1品目は、阿蘇といえば田楽!
お店でしか食べたことがなかったメニューにも、アウトドアならチャレンジしたくなるのが不思議です。「きよらカアサ」でゆず入りの豆腐とコンニャク、味噌を見つけて、「火も起こすし、もしかして田楽が作れるかも」とやや曖昧に決定したメニュー。失敗しても食べられればOK!って、ついつい気持ちも緩くなります。
あ!串がない!(早速…)と気づいてしまった私たちは、まずは、串づくりからはじめました。
薪にする予定だった端材を細くカットし、削ります
こういった創作もキャンプの楽しみの1つ
長さも太さもバラバラな手作りの串たち。不格好でもOK!
味があって、可愛くないですか
豆腐とコンニャクを刺したら、下準備終了。コンニャクは茹でて、豆腐は炭火で温めます。
串から手作りしたから愛着がわいてきました
次に田楽を焼く、コンロの準備をします。今回はレンタルしたウェーバー(小)に炭を入れて炭焼きにします。
炭に火を起こしていきます
豆腐が落ちないように気をつけながら焼き目を入れて。ああ、愛おしい。
この作業をつまみに飲めますね。
味噌を塗って、バーナーであぶったら完成!
豆腐を1人1/3丁も食べているので、結構満腹に。テント設営で疲れてペコペコのお腹に、優しいメニュー。レギュラー入り確定です!
ん、んまいーーーー!
もちろん、かぶりつきます
2品目は、菜の花・ふきのとうとホタルイカのアヒージョ。
洗ったふきのとうと菜の花、家から持ってきたホタルイカ、アヒージョの素を入れるだけ。バゲットに乗せて食べると…、酒が進む進む。
外遊びするからこそ、旬をいただくことも意識して楽しみたいですね
素材を洗ったら、あとは加熱するだけ。簡単
サカタツさんは見てるだけです(あ、私も)
菜の花とふきのとうの苦味がたまらない! アヒージョをつまみに、「どぶろく」飲みました。
菜の花のアヒージョおススメです
ベーコンを焼いたり、余った野菜をオイル蒸ししたり、食べながら、飲みながら、ゆっくり過ごしていると、気づけば日も傾いてきました。
外だと、ついつい食べすぎちゃうので、朝食の食材を取っておくのをお忘れなく(笑)
キャンプでは、何をしても、何を食べても美味しいですね〜
多少ハプニングがあってもそれもまた楽しめるのがキャンプ
満腹になったら、酔っ払う前に温泉へ
南小国町といえば、欠かせないのが温泉。黒川温泉は全国的にも有名ですが、そちらはキャンプ帰りに入るとして、今は、キャンプ場内にある温泉へ。「蔵迫温泉さくら」は、男女別の内湯と、男女日替わりの露天風呂があり、なんとコテージには内風呂までついている温泉充実の施設なんです。
露天風呂「松の湯」。ちょっと浅めなので、岩に体を預けてリラックス〜
源泉が100%かけ流しされている湯船は、春とはいえ冷えた体を温めるのにちょうど良い湯加減。天然の保湿成分もたっぷり含む美肌に嬉しい泉質「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉」なんです。
脱衣所で発見した温泉成分表。注目すべきは、天然の保湿成分「メタケイ酸」!しっかり顔にも吸収させねば!
15時〜翌9時まで入り放題なので、温まってから就寝というのもいいですね。
他にも、「山鳥の森オートキャンプ場」「瀬の本高原オートキャンプ場」も温泉のあるキャンプ場。とはいえ、ここは南小国町。温泉がなくても、町のあちらこちらに温泉地があるので、車で10分も行けば温泉に入ることができるという、本当に恵まれた立地なんです。南小国は、温泉&キャンプ好きにはたまらないエリアといっても過言ではない!はず。
他にはどんなキャンプ場があるの?
気になった方は、⇓コチラ⇓のサイトをチェックしてください。
https://minamioguni.jp/archives/magazine_category/camp
温泉で体も温まったし、夕陽を眺めながら、焚き火やお酒、談笑を楽しみ、明日に備えて早めに就寝します。
朝食、撤収を終えて、さあ、湯巡りだ
放牧がはじまると、すぐ近くまで牛や馬が遊びに来ることもあるキャンプ場。「ヒヒィーン」と馬たちに起こされることもあります(この日は野焼き後だったので放牧はお休み中)。柵があるのでご安心を(笑)。
目覚めのコーヒーとピザで朝ご飯。幸せすぎます
ROUTe編集部・ピザ部門に就任間違いなしの手さばき。山の上でピザが食べたい人はサカタツさんへ
学生時代は、ピザ屋さんでバイトしてしたサカタツ
生地がふっくらしていて絶品! 伸ばして、乗せて、焼くだけ。これも簡単ですね
しばらくまったりしたら撤収して、いざ黒川温泉へ出発です!
黒川温泉は30軒もの温泉宿と、2つの共同浴場のある山間の温泉郷。各宿、それぞれの源泉を持っているので、泉質もさまざま。にごり湯だったり、作用が違ったりと、それぞれの個性を楽しめるのも大きな魅力です。訪れる際は「入湯手形」を購入して湯巡りをするのがお得です。
黒川温泉の情報はこちらでゲット
また、4月3日までは「湯あかり」も開催中で、竹の間伐・再生活動として、竹の明かりが黒川温泉を灯し、幻想的な風景を魅せてくれます。
その日の営業状況は、案内所前に掲示されたコチラの看板をチェックして
令和2年の豪雨災害で被災した共同浴場「穴湯」も復活して、混浴から男女別の浴場に生まれ変わっていました。
左手の通路の先に「穴湯」があります
熊本地震で被災し、全館リニューアルした「南城苑」の半露天風呂「月の湯」
湯巡りをしていたら、もう1泊したくなる魅力たっぷりの南小国町。キャンプ場も温泉もたくさんあるし、食べたいものもまだまだあるし。再訪を誓うのはもちろんですが、キャンプ1泊、温泉宿1泊すると、大満足間違いなしでしょう!