春の訪れを告げる、小さくて黄色い花・福寿草(ふくじゅそう)。熊本県球磨郡五木村にある仰烏帽子山(のけえぼしやま)では、2月中旬〜3月上旬に見頃を迎えます。今回は、登山口と登山道の視察をかねて登ってきました。
花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」
撮影・外西敬二
福寿草(ふくじゅそう)は春の訪れを告げる花。黄色くて小さい花で、多くの人から愛されています。群生地のある山は、シーズン中多くの人で賑わいます。
「福寿草(フクジュソウ)」の花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」。幸福の「福」と長寿の「寿」からきていて、新春を祝う花としてこのように名づけられました。素敵な名前ですね!
花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」
出典:国土地理院
福寿草が咲くことで有名な山は九州にいくつかありますが、中でも仰烏帽子山(のけえぼしやま)が有名です。私も以前福寿草のシーズンに登ったことがありますが、その時も多くの人で賑わっていました。
2020年夏の水害で、登山口へのアクセスが気になっている人も多いはず。結論から言うと、春の花が咲く間は元井谷登山口(第一登山口・第二登山口)まで車で通行可能です。今回は、福寿草シーズンに向けて、道路状況や登山道をリサーチしてきました。
(注意)
元井谷登山口の通行止めは、春のシーズンの間いったん解除(普通車まで)されますが、6月からまた整備に入るとのこと。大きめの石が落ちていたり、車の往来も多くなるため、シーズン中は気をつけてアクセスしてくださいね。
1月某日、路肩に雪が残る県道25号線の宮原五木線を五木村へ向けて車を走らせ、元井谷橋へ。元井谷登山口第一登山口まで車で登りました。路肩に車を停め、登山スタート。
この日は比較的暖かく、穏やかな気候でした。雪が残っていて、ひんやりと気持ちいい。
涸れ谷沿いに登っていきます。水害の影響か、所々倒木や落石があり、注意して歩きます。
苔むした岩と雪のコントラスト。1月なのでまだまだ雪が残っています。
鎖場がありました。注意して登ります。一気に高度を上げていく感覚です。しばらく谷沿いの道が続きますが、道脇に福寿草が咲くみたいです。シーズン中は、周りを見渡しながら歩いてみてくださいね。
谷を登りきると、雪道になりました。
仏石分岐に着きます。今回はここからまっすぐ山頂を目指しましたが、仏石までは往復30分ほどなので、時間の余裕があったら立ち寄ってみてくださいね。
ちなみにこの日、仏石付近でいち早く福寿草が咲いていたみたいです。当日登っていた方の登山アプリの日記で後日知り、立ち寄っていれば……と後悔!
撮影・外西敬二
これは以前、仰烏帽子山で撮影された福寿草。きれいな黄色でかわいいですね!
小さな花です。雪の間からひょっこり顔を出していることもありますので、見つけてみてくださいね。福寿草はキンポウゲ科の植物で、日光が当たらないと開きません。早朝や日陰の中では開花していないこともありますので、時間帯も考慮してみてください。
山頂(1302m)に着きました。
この日はガスっていてあたり一面真っ白でしたが、本来なら見晴らし抜群です。東は人吉盆地の奥に白髪岳、市房山が見えます。ここでお昼休憩を取りました。
幻想的な光景の中、帰路につきました。雪のため滑りやすいので、ゆっくりと下山します。
芸術作品を作ってしまいました……。タイトルは「雪男」。
今回、アクセス状況を調べるためのリサーチ登山でしたが、静かな山歩きができて満足でした。仰烏帽山の山開きは2/13です。福寿草が咲き、多くの人で賑わう季節がやってきます。またその頃、またカメラ片手に訪れたいと思います。
帰りは「五木温泉・夢唄」へぜひ立ち寄りを。冷えた体が温まりますよ。