“かつて恐竜の楽園だった”と言われる熊本県天草市の島、御所浦(ごしょうら)。2024年3月、「御所浦白亜紀資料館」が「恐竜の島博物館」としてリニューアルオープンしました。「天草1億年の大地の記録が学べる」をコンセプトにしたこの博物館の見どころを、ヤマちゃんファミリーとお伝えします!
家族5人で御所浦に上陸
YouTubeで登山チャンネルを運営している「登山家ヤマちゃん」ファミリーと、御所浦へやってきました。
「家族で御所浦にくるのははじめてです。楽しみにしてました!」とみなさん。
どんな二日間になるでしょうか^^
この日の様子は「気になる!くまもと@熊本県イマコレニュース」のYouTubeで公開されていますので、ぜひチェックしてくださいね。
こちらからチェック!:https://youtu.be/37n3A3QzaOU
◾️今回旅したのは…
登山家ヤマちゃんファミリー
三児のパパであるヤマちゃんは、九州百名山をはじめとする九州の山々の魅力を伝える「九州山大学」を運営し、自身のYouTubeチャンネルや登山サークルなどで、多くの愛好者に九州の登山情報を発信しています。
今回は奥様の公絵さん、長男の貫太(かんた・11歳)くん、次男の真大(なおた・8歳)くん、三男の清太(せいた・5歳)くんの5人で、御所浦を旅します。
なぜ御所浦は「恐竜の島」なの?
天草市にある御所浦(ごしょうら)は、四方を海に囲まれた、自然豊かな島です。
この御所浦が「恐竜の島」と呼ばれるのは、この地域で多くの恐竜化石や古生物の化石が発見されているからです。
御所浦には約1億年前(白亜紀後期)の地層が広がっており、恐竜が生きていた時代の地質が保存されています。
そのため、恐竜の化石が見つかる可能性が高い場所なのです。
また恐竜の化石が発見されており、肉食恐竜(獣脚類)の歯の化石なども見つかっています。
カメやワニ、二枚貝などの古生物の化石も数多く見つかっており、恐竜好きや古生物好きにはたまらないスポットですね!
さっそく「恐竜の島博物館」へ!
3兄弟が特に楽しみにしていたのは、2024年にリニューアルしたばかりの「恐竜の島博物館」。
ここには、地元・天草で発掘されたものをメインに約2000点の化石や標本が展示されている、恐竜好きにはたまらないスポットです。
https://goshouramuseum.jp/(料金等はこちら)
御所浦に到着し、さっそく博物館へ向かいました。
2024年3月リニューアルオープンした「恐竜の島博物館」
1階~地球誕生から恐竜時代(白亜紀の天草、世界の化石)~
入口では実物大の恐竜の足跡がお出迎え!
実はこれ、御所浦にある無人島・弁天島で発見された約1億年前の肉食恐竜の足跡がベースになっているんです。
大きさは何と38㎝。5m前後の恐竜と推測されているそうです。
この足跡に沿って進みます
1階は常設展示になっており、このエリアでは、地球誕生から恐竜時代までの歴史が紹介されています。
こちらは天草で見つかった海の生き物の化石たち。巻貝や二枚貝など種類も様々です。
海の生き物の化石が分かりやすく展示されている
「これはなんだろう?」と、みんな興味津々!
1点1点、発見場所や時代が記載されているのが嬉しいポイントです。
そして、1階の吹き抜けスペースへ。
大型恐竜の等身大の骨格(レプリカ)が展示され、思わず歓声を上げてしまうほどの迫力です。
まるで恐竜時代にタイムスリップしたかのような感覚に
骨格標本だけでも14体があります。
全長26mというビッグサイズのディプロドクス、そして13mのティラノザウルス、俊足の獣脚類・ストルティオミムスなどが展示されており、ヤマちゃんファミリーも大興奮でした。
「すごい!」と大歓声のみなさん
2階~新生代から現代の天草~
2階は、国内最古の大型哺乳類がいた約4900年前から現代までのゾーン。地層や化石、パネル展示などで学べるようになっています。
天草の海について学べるエリア
天草に生息する生き物のはく製がズラリと並び、独特の世界観が広がるエリア。
ミナミバンドウイルカや色鮮やかなヒオウギ貝、アカウミガメなど、特色ある生物が展示されています。
天草を取り囲む海に生息するさまざまな生物などを展示
実際に展示を見て、「すごく勉強になった!」と長男の貫太くん。博物館を満喫したあとは、近くにある「トリゴニア砂岩化石採集場」へ移動しました。
みんなで化石採集体験!
「化石の島」とも呼ばれる御所浦島の地層(御所浦層群)からは、さまざまな化石が見つかります。
ここでは、中生代白亜紀(およそ1億年前)の貝やアンモナイトなどの化石を探す体験を楽しむことができます。
採った化石について知りたい場合は、在中スタッフさんが簡単な説明も行ってくれます。
採集した化石は5つまで持ち帰ることが可能です(貴重な化石はお持ち帰りできません)。
料金
一般1,000円、高校生・大学生800円、小学生・中学生500円、幼児無料(5名ごとに1,000円※1〜4名は無料)
化石ディグ(トリゴニア砂岩化石採集場のその他についてはこちら)
https://goshouramuseum.jp/fossildig
【島の最高地点・烏峠へ】山頂は360度の大パノラマ!
化石採掘の後は、島の最高地点、烏峠(からすとうげ)へ向かいました。博物館から山頂へは、車で約20分です。
山頂の展望所では、天草本島や多島美の360度絶景が楽しめます。「遠くまで見渡せて気持ちいい!」と次男の真大くん。
ちょうど晴れていたので、展望所で記念撮影しました。
視界が良ければ雲仙まで見ることもできます
この山頂広場から30分ほど歩けばチェーンソーアートスポットがあるので、みんなで向かうことにしました。
烏峠は、片道約2時間のトレッキングコースもあります。
しかし、気軽に楽しみたい人は、烏峠からチェーンソーアートスポットまでの軽トレッキングがおすすめです。
烏峠トレッキングに関してはこちらの記事をご覧ください
https://route-official.com/karasutouge_2024/
※安全管理上、6〜10月の登山はお控えください
登山道にあるチェーンソーアートまで行ってみよう
山頂から15分ほど登山道(アンモナイトロード)を下ると、チェーンソーアートスポットにたどり着きます。
チェーンソーアートは全部で4体!
各アートの前には題名が記載されている看板があります。1本の木をチェーンソーでカットしていったとは思えないほど繊細な作りです。
タツノオトシゴ
フクロウ
イーグル
ヴィーナス
木の枝に設置されたブランコもあり、楽しい時間を過ごしました。
このブランコもフォトスポット。晴れていたらバックに海が見えます
島内には、他にもさまざまなチェーンソーアートがあります。ぜひ探してみてくださいね。
御所浦のチェーンソーアートの所在地はこちら
山頂には東屋があり、風雨を凌いでお弁当なども楽しめます。
東屋でゆっくり休憩しよう
【おすすめの御所浦観光 その①】船釣り&サンセットクルージング
御所浦の魅力といえば、なんといっても美しい海。御所浦に訪れたら、船釣りとクルージングをセットで楽しむのがおすすめです。
みんなで海釣りに挑戦!
「船釣りをしていたらだんだん空が茜色に染まってきて、サンセットも楽しむ事ができました」とヤマちゃん。
みんなでガラカブやベラなどを釣ることができました。
条件が合えば、こんな美しい夕日に出会えます
サンセットクルージング&釣り
5,000円(120分程度)
問い合わせ先:0969-67-2374 (民宿まきしま)
服装等のお持物:動きやすい服装、滑りにくい運動靴、軍手、雨具
※釣りの道具は準備されています
【おすすめの御所浦観光 その②】伝馬船(てんません)で櫓漕ぎ体験をしよう
伝馬船(てんません)は、沖合の船に荷物を運ぶなど、昔は交通手段として利用されていました。
御所浦では、昭和40年代ごろまで漁業や集落間の移動や輸送などに盛んに利用されていましたが、今ではその姿を見かけることも少なくなりました。
今では、伝馬船再生の仕掛け人・三宅さんを中心に、“御所浦アイランドツーリズム協議会”が体験受け入れを行っています。
体験場所である通称「舟かくし」は、入り江になっていてとても穏やかな場所です。
御所浦の伝馬舟(料金等はこちら)
https://www.t-island.jp/tour/tenmasen
「伝馬船のある生活は自分にとっての原風景です」と語る三宅さん
静かな入江で櫓漕ぎ(ろこぎ)体験が楽しめる
【おすすめの御所浦観光 その③】シェアカーやレンタサイクルを利用しよう
御所浦港に着いたら、目の前の「御所浦観光物産館しおさい館」ですぐにシェアカーやレンタサイクルのサービスが利用できます。
EVシェアリングカー(シェアカーごしょうら)は、小型2人乗りEVと軽4人乗りEVの2種類。御所浦島内で気軽に利用できます。
レンタサイクルは、電動アシスト自転車です。コンパクトなので、女性でも運転しやすいのが嬉しいですね。楽々と漕ぐことができます。
シェアカーやレンタサイクルで、御所浦観光が楽ちんに
■レンタサイクル(料金はこちら)
https://www.goshoura.net/news/10337.html
■「シェアカーごしょうら」(料金はこちら)
https://umiraku.mobi/info/443.html
■貸し出し場所:御所浦観光物産館しおさい館
電話番号/0969-67-1234
住所/天草市御所浦町御所浦4310-8
営業時間/8:30~17:50
【おすすめの御所浦観光 その④】美味しい海鮮料理
新鮮な海鮮料理も魅力の一つ。今回は「民宿まきしま」に泊まり、豪華な夕食をいただきました。
その量と種類の多さに、みんなびっくり。自分たちが釣った魚も、お願いすれば料理してくれるので、ぜひオーダーしてみてくださいね。
豪華な魚料理がずらりと並びます
民宿まきしま(料金はこちら)
https://www.goshoura.net/hotel/makishima
【おすすめの御所浦観光 その⑤】アプリ『御所浦恐竜の島探検地図しまたん』で情報をゲットしよう!
アプリをダウンロードすると、御所浦港の船情報が調べられたり、恐竜と記念写真が撮れたり、観光スポット情報が検索できます。
スマホをかざすと恐竜が現れたり、恐竜と一緒に記念撮影が撮れたりしますよ♪
旅のお供にぜひ。
御所浦 恐竜の島 探検地図 しまたん
https://amakusa.itours.travel/lp/
一泊二日の島旅が、家族の思い出に
今回は、恐竜の島・御所浦で、リニューアルしたばかりの「御所浦恐竜の島博物館」を中心に大充実の2日間でした。
「烏峠の山頂は360度パノラマの美景が広がり、圧巻の景色でした! またみんなで遊びにきたいです」とヤマちゃんファミリーもにっこり。
サンセットクルージングや伝馬船など、島ならではの体験もでき、きっと忘れられない思い出になるはずです。
御所浦へは、天草本土から定期船や海上タクシーで訪れることができます。
ぜひ、恐竜と絶景が待つ町を、ゆっくり旅してみてくださいね。
定期船時刻表、海上タクシー(時刻表・料金はこちら)
https://www.goshoura.net/timetable
烏峠の山頂